小坂鉄道の同和鉱業時代、小坂駅から小坂鉱山の精錬所までの1kmほどの距離に線路が敷かれていました。当時は、DB10が時速数キロの超低速で鉱石を運んでいる光景が見られましたが、今は朽ち果てた廃線跡だけが残っています。
この路線の正式名が分かりませんので、鉱山線とでも呼んでみます。
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分かりにくいですが、左側に小坂駅があります。奥には現役の小坂鉄道の踏み切りが見えており、右奥に真っすぐ延びています。鉱山へ向かう線路は、小坂駅を横切り、写真中央を左から右へ横切っており、白い家の手前の歩道の切れ目が線路だったところです。 |
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小坂駅を出て間もなく右に曲がった線路は、小坂川を渡る橋になります。ここは非常に朽ちており、危険な状態になっています。写真の奥には、目的地である小坂鉱山の建物が見えます。建物自体は、最近作られたリサイクル処理施設ですので、当時のイメージとは異なります。 |
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小坂の鉱山町で一番賑わっていた通りを線路は越えていきます。この橋から右側は鉱山の施設であり、線路は一時的に見えない区間となります。この通りも今では通行する車も疎らであり、過疎化が激しい町の現実があります。 |
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鉱山の敷地を通過した線路は、終点の鉱山精錬所付近に到着します。以前、この辺は線路が敷かれていましたが、現在ではアスファルトに覆われており、廃線跡は何となく色の異なる辺りに感じられるくらいです。
なお、小坂鉱山の施設内を町道が横切っており、そこから撮影しています。外部の人は誤って施設内に入らないでください。地元の人は知っている道です。 |
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さらに周辺を見てみると、小さい川を横切る廃線跡が残っていました。ここは当時から踏み切りもない、剥き出しの線路と道路が交差する部分でしたが、ここまで貨車が来ているのを見た事はありませんでした。
これより先は、廃線跡の上にパイプなどが敷かれており、相当昔から使われていないようです。 |
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