碓氷峠は、群馬県の横川駅と長野県の軽井沢の間にある、標高差の激しい峠です。昔から中山道として宿場町があったこの地域に鉄道を走らせる構想は非常に早い段階からあり、当時の技術を結集して越える事ができました。その時代の鉄道遺産は、近代産業遺産として保護される対象になり、整備が施されてきました。ここでは、産業遺産になる前の、放置されていた頃を写真で振り返ります。
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有名な『めがね橋』です。明治時代に作成されたレンガ橋とはいえ、非常に頑丈につくられており、当時のまま残っています。人の大きさから建設重機の無い時代に作成した偉大さが判りますよね。 |
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橋の上はどうなっているかと言いますと、深い沢に架かった橋ですので、両端ともにトンネルになっています。そのトンネルも明治時代のSL時代のレンガ作りであり、重々しさと同時に威圧感もあります。 |
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逆側のトンネルの入り口は、深く木々に覆われて簡単には確認することができません。では、近づいてみましょう。 |
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こんな感じです。入り口には、「トンネル内は非常に危険な状態にあるため立ち入り禁止」を示す案内がありました。それでも、ちょっと中をのぞいて見ると、レンガ作りであり、SL時代の『すす』が壁一面を黒くしているため光を吸収してしまい、非常に不気味さを出しています。 |
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他のトンネル跡を見て見ると、半分埋まったトンネルに車両が入った形跡がありました。後に遊歩道として整備されるトンネルですが、この時点ではまだ怖いです。ゆっくり左にカーブしており、出口の光が見えません。 |
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で、入って抜けてみました。(廃線跡のトンネル等に足を踏み入れるのは自己責任の範囲です。決して危険な事はやめましょう)
思いのほか、トンネルを抜けると明るくなっており安心しました。
碓氷峠には、このようなトンネルや橋梁の跡がたくさんあり、廃線跡好きとしては、非常にワクワクするエリアです。 |
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