旧奥羽本線 矢立峠

旧奥羽本線の矢立峠は、秋田県の陣場(大館市)と青森県の津軽湯ノ沢(平川市)の間にある最大の難所でした。詳細な年度は不明ですが、奥羽本線の電化と共に新線がトンネルで峠を越える事になり、名物となっていたD51の重連補機による運用も見られなくなりました。
この区間は、車道が旧線跡を縫うように走っているので、確認するのは容易です。
陣場駅から少し峠方面に行ったところに、旧線の架橋が残っています。国道7号線に沿っているため非常に目立っています。
以前は矢立温泉の上を跨ぐように架橋が築かれていたようですが、現在では橋げたのみ残っています。このトンネルは、矢立温泉から青森側に向かって口を開けている側です。入り口はビニールで覆われており、何かの車庫になっているようです。
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上の写真のトンネルの上から秋田方面を眺めた感じです。この区間を一気に鉄橋があったといいます。
2枚目の写真のトンネルの青森側出口です。この辺が一番の急坂となっており、SL時代の一番の難所でした。
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上の写真から、青森側を眺めた景色です。この先にあるトンネルが峠のサミットです。この景色からも急坂であることが判ります。
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サミットのトンネルを真上から見てみました。SL時代の面影が色濃く残っています。
その他の旧奥羽本線跡
秋田県北秋田市二ツ井にある、旧奥羽線跡です。ここは「きみまち坂」という地名があり、藤琴川の対岸には旧線のトンネル出口がいくつも残っています。実際には自転車専用になったりもしているようです。この写真のトンネルはさすがに通行できません。
秋田県能代市鶴形付近の旧奥羽本線トンネル跡です。ここは、酒造会社の貯蔵庫として利用されているようです。また、トンネル入り口には、車掌車がポツリと残されていました。

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