手相(宝石10)
みささぎ盗賊(ロック10)
眼中の悪魔(別冊宝石1)
天使の復讐(平凡2)
万太郎の耳(ロック4)
虚像淫楽(旬刊ニュース5)
泉探偵自身の事件(新探偵小説5)
蜃気楼(宝石6)
うんこ殺人(小説7)
笑う道化師(犯罪読物別冊9)
全き円は天上に(いろは10)
青銅の原人(月間読売11)
薔薇の罪に薔薇の罰[連作・白薔薇殺人事件3](モダン日本11)
雪女(岩谷書店『眼中の悪魔』11)
芍薬屋夫人(岩谷書店『眼中の悪魔』11)
永劫回帰(宝石12)
双頭の人(宝石1)
厨子家の悪霊(旬刊ニュース1) 作者評価:C
地獄太夫(別冊宝石1)
天狗岬殺人事件(孔雀1)
天誅(日本ユーモア1)
人間華(モダン日本1)
黒檜姉妹(ホープ2)
まぼろし令嬢(ロック2)
笛を吹く犯罪(オール小説3)
妖僧(富士3)
万人坑(ユーモア6)
この罠に罪ありや(ルックエンドヒヤー6)
スペロヒータ氏来朝記(宝石7)
邪宗門仏(オール読物7)
ウサスラーマの錠(宝石7増刊)
チンプン館の殺人→歓喜登場(講談クラブ9) 作者評価:C
夢幻の恋人(モダン日本9)
疾風怪盗伝(富士10)
旅の獅子舞(新青年11)
恋の奇蹟屋→奇蹟屋(富士12)
愴々歓喜仏→西条家の通り魔(富士1) 作者評価:C
畸形国(ホープ1)
ころび切支丹(ユーモアクラブ1)
天国荘綺談→天国荘奇譚(宝石1)
狂風図(新青年2)
蝋人(小説世界2)
下山総裁(りべらる3別冊)
蓮華盗賊(オール読物3)
司祭館の殺人(世界春秋3)
黄金と裸女を追う男→魔島(りべらる3−5)
死人館の白痴(サロン4)
白い夜(新潮4)
片目の金魚(富士6)
腐爛の神話(週刊朝日6増刊)
女死刑囚(りべらる6)
宗俊烏鷺合戦(面白倶楽部8)
山屋敷秘図(面白クラブ11)
言うまでもなく、山田風太郎が作家としてデビューした時期です。50年の春までは東京医科大学に在学中だったので、その期間は学生作家だったということになります。探偵作家クラブ賞もこの学生作家時代に受賞したわけです。
この時期の作品の中心を占めているのは、推理ものと奇想小説、ということになるでしょう。しかし、「スペロヒータ氏来朝記」や「奇蹟屋」に見られるような、切支丹ものを中心とした時代小説も書かれ始めています。
もっとも、若書きと言ってよいものも多く、この時期から代表作を選ぶとなるとやや判断に苦しむものがあります。敢えて挙げるならば「蝋人」でしょうか。これはその発想・文章のいずれをとっても、山田風太郎の奇想小説としては随一のものでしょう。
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