そして静かに動きはじめる




 いろんな面から話を考えていったのですが、きっとこういう感じを書きたかったと自分では思っています。
貴鬼は最高の師匠と最高の黄金聖闘士にかこまれて、聖戦を見つめてきています。
だから聖戦が終わって1人また1人・・・と昨日まで傍にいた聖闘士が消えていったら淋しいなんてもん
じゃないと思ったのです。そしていずれ自分もアリエスの黄金聖闘士となって聖域と女神とこの地上を
護っていかなくてはならなくなる。いざ自分が黄金になった時には師匠も誰もいなくて、担わなくてはならないものの
重さ、頼りに出来るもののいない『廃』に近い静か過ぎる聖域、プレッシャー・・・。

貴鬼の時代には聖域はどうなっているのかな?

もちろん貴鬼はあの明るさを失わないで、自分の時代を築いていってくれるだろうと信じています。
でも、上記のような事も含めて簡単に出来る事ではないと思います。

話の中ではヒロインは師匠ムウの恋人で、ムウが死んだ後貴鬼の姉のようにふたりで支えあって生きてきた設定です。
ですが、貴鬼が何かに追い立てられるように「強くなろう」とする事で、すこし昔とは違って何となく距離のある関係になってしまった
という感じにしました。

貴鬼は強くなるために、いつまでもヒロインに甘えていてはいけないと思い呼び方を「〜さん」にしています。
本心が出たり、後半ヒロインと心が通じ合って来た時に昔からの呼び方、貴鬼が本当に呼びたい言い方「〜おねえちゃん」になっております。
サガとカノンを生きている事にしたのは、本当に誰もいなくなった状態だとあまりに救いがないので・・・。

あまりドリームっぽくないドリームですね。
話の中には、うん・・・まだまだ私の貴鬼に対する応援の気持ち、漫画の世界だけど絶対あると信じている聖域と黄金聖闘士の私の心の中で存在の大きさ
表現しきれていません。が、後で修正することがあってもとりあえずアップしようと決心。

貴鬼!がんばれ!!