Isle of Islay

Distilleries in Islay

Malt Whisky Distilleries in Isle of Islay


アイラには多くの蒸留所が存在していましたが、Kilchomanを例外とするほかは、海沿いの8つの蒸留所を残して失われてしまいました。やはり輸送の点で岸辺にあることは重要だったようです。そのためか、現存するアイラの蒸留所の多くにはパイプラインの敷設された埠頭が見受けられます。

スコットランド本島と同じく、この島でも蒸留所は閉鎖と再開を繰り返してきました。作られるモルトが需要を越えてしまうと、蒸留所は閉鎖されてしまうのです。島の主要産業のひとつなのですが、ウィスキーの生産は需給の微妙なバランスの上に成り立っているようです。

モルトの大部分はブレンデッドウィスキーの材料として消費されますが、アイラのモルトはどれもブレンドに欠かせない重要な素材です。と同時に、モルトウィスキー・ファンの垂涎の的です。それは、幾つかのアイラのウィスキーの持つ強烈な個性のためです。

すなわち、BunnahabhainnとBruichladdich以外の7つの蒸留所の産するモルトには共通する強いピート香があり、薬品香やヨード香と評されています。この、異臭とも言われかねない香りが、モルトウィスキー・ファンを魅了しているのです。

しかし、その独特の個性を別にしても、アイラのモルトは極めて魅力的です。長い歴史が作り上げた伝統は、島の自然の中でゆっくり織り上げられました。9つの蒸留所のモルトはいずれも高品質で非常に美味です。また、味わうだけでなく、ぜひ蒸留所をお訪ね下さい。 幾つかはビジターセンターを整備してファンを迎え入れています。蒸留所で味わうそのモルトの味は格別です。


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Bunnahabhainn

Bunnahabhainn Distillery, Port Askaig, Isle of islay, Argyll PA46 7RP, Scotland
Tel:01496 840 546
Fax:01496 684 248
WEB: http://www.bunnahabhain.com/

Bunnahabhainnと書いてブナハーヴンと読みます。ゲール語のBun na h-aibhne(河口の意)にその名は由来し、蒸留所の開く前からその周辺はその名で呼ばれていました。その河口とは、蒸留所の北にあるMargadale Riverがアイラ海峡に流れ込む場所のことで、蒸留所でもこの川の水が使われています。蒸留所はアイラ海峡に面したなだらかな斜面の下の海辺に建てられて、ジュラ島の風景が迫るように目前に広がっています。

1880年に開いた蒸留所は蒸留器が二つ。その灰色の建物は、その周辺の風景と良く調和しています。1887年にHighland Distillers Ltd.に売却され、 1963年には蒸留器は4つに増設されました。2003年にBurn Stewartに売却されました。



その建物の雰囲気に比べ内部はとても近代的で、蒸留器は蒸気加熱。モルティングはしておらず、キルンらしきものも見あたりません。非常にさっぱりした構造をしています。発酵槽は木製です。

蒸留所が売り出しているモルトは12年もの。アイラで一番軽いモルトで、ピート香も少ししかありません。少々甘口で、ソフトでまろやかなモルトです。ラベルには船の舵輪を握る船乗りの姿が描かれており、バックラベルには有名な"Westering Home"の歌詞が書かれています。

蒸留所へはPort AskaigからA846を西へまず1キロ少々、Bunnahabhainnへの標識のある細い道を見つけたら北へ行き、5キロほどの所にあります。小さなビジター・センターがあり、訪問客を迎えています。12年もののウィスキーの他、セーターやグラスなど蒸留所のロゴの入ったギフト商品が幾つか用意されています。


Caol Ila

Caol Ila Distillery, Port Askaig, Isle of islay, Argyll, Scotland
Tel: 01496 302760
Fax: 01496 302763
WEB: http://www.discovering-distilleries.com/caolila

Caol Ilaと書いてカォリーラと読みます。(一般にはカリーラと呼ばれていますが、島の人の発音はコリーラと聞こえることが多々あります。)これはゲール語のアイラ海峡(Caol Ile)のことです。海辺に立つ、蒸留器の見える大きな窓のある蒸留所はとてもモダンなデザインですが、不思議と周囲の情景との間に違和感はありません。訪問者にはその大きな窓から見るアイラ海峡とジュラの景色がとても評判が良いようです。

1846年にHector Hendersonの開いた蒸留所は蒸留器が二つ。その後Bulloch Lade & Co.が買い取って1879年に増改築が行われました。この会社は1927年にDCLの傘下に入り、SMD、UDを経て1997年のギネスとグランド・メトロポリタンとの結果、Diageoの運営となっています。

もともと敷地中央にキルンのある古典的な蒸留所が建っていたのですが、1972年から1974年の間には熟成庫を残して完全に建て替えられてしまいました。 今の大きな窓の蒸留所はその時のものです。この時点で、それまで手掘りのピートを使って所内で行っていたモルト製造を止めてしまいました。蒸留器は この時6つに増設されました。

水源は蒸留所の北西にあるLoch nam Banで、ここからの流れが蒸留所まで続いています。蒸留器は蒸気加熱。発酵槽は松です。蒸留器のコンデンサーの水は循環式で、熱くなった冷却水は海水で冷やされてコンデンサーに戻ります。

この蒸留所のモルトは非常にピート香が強く、一般に辛口な典型的なアイラのモルトです。とても人気があり、多くのボトラーがこの蒸留所のモルトを発売しています。蒸留所が売り出しているモルトは15年もののボトリングです。

Port AskaigからA846を西へ行くとすぐにCaol Ilaへの標識が見つかります。そこから北へ行き、1キロほどの所にあります。ヴィジター・センターがあり、 見学ツアーを行って意欲的に訪問客を迎えています。15年もののウィスキーの他、蒸留所のロゴの入ったギフト商品がいろいろと用意されています。


Bowmore

Bowmore Distillery, Bowmore, Isle of islay, Argyll, Scotland
Tel:01496 810 671
Fax:01496 810 757
WEB: http://www.bowmore.co.uk/

Bowmore蒸留所は島で一番古い蒸留所で、1776年に島の商人であったDavid Simpsonによって建てられました。Bowmoreはゲール語のBogh' Mor(大きな湾)に由来し、この蒸留所のある町の名前でもあります。1963年にはStanley P. Morrisonに買い取られ、Morrison Bowmore Distilleryの所有となりました。その後、会社は1994年にサントリーによって買い取られ、現在同社の所有となっています。

Bowmoreの町にはその珍しい形からそう呼ばれるBowmore Round Churchがあり、蒸留所はLoch Indaalを望む海辺にあります。蒸留所の窓からはBruichladichやPort Charlotteの町が見えます。

金色に輝くパゴダは飾りではなく、この蒸留所ではキルンが実際に使われており、ピーテッド・モルトが作られています。その建物の白い壁の中ではフロア・モルティングが行われており、3交代でスコップによるモルトの撹拌が行われています。


Bowmore蒸留所
Bowmore蒸留所


水源は町の南を走るLaggan Riverです。マッシュ・タンは銅製で、発酵槽は松、蒸気加熱方式の蒸留器は4つです。そのモルトはかなり強いピート香があり、スモーキーで辛口です。またほんのり花の香りがし、潮風の香りもすると言われます。

蒸留所が売り出しているモルトは非常に種類が多く、また、ときどき品揃えが変わります。現在出ているものはノー・ヴィンテージのLegend、10年、12年を代表に、長期熟成品やボルドー、ポートの樽仕上げたものなど多岐に渡ります。12年は日本でも入手がしやすく、人気のあるモルトです。

蒸留所はBowmoreの町の海沿い、School Streetにあります。意欲的に見学者を迎えており、見学ツアーが行われています。居心地の良いホールではプロジェクターによる蒸留所のプロモーション・ヴィデオが見られる他、夏期の月曜の夜にはバグパイプやハイランド・ダンスを披露するイヴェントも開かれています。また、2006年に改装されたビジター・センターにはとても魅力的な蒸留所のロゴの入ったギフト商品が用意されています。

ボウモア蒸留所は非常に有名で、その出荷量も少なくありませんが、フロア・モルティングを行う数少ない蒸留所のひとつであり、その製法は極めて伝統的です。


Bruichladdich

Bruichladdich Distillery, Bruichladdich, Isle of islay, Argyll, Scotland
Tel:01496 85 221
WEB:http://www.bruichladdich.com

Bruichladdich蒸留所は1881年の創業、Robert, William, John Gourlay Harveyらによって 建てられました。のち、1886年にはThe Bruichladdich Distillery Company Ltd.となり、 営業を続けました。1975年に蒸留器は2つから4つに増設されましたが、基本的に 非常に古典的な昔のままの姿を残した、そして設備さえも博物館級の非常に古い 蒸留所です。

近年Invergordon Distillersの所有でしたが、1993年にはそのオーナー会社も White & Mackayに吸収されてしまいました。1995年1月に蒸留所は休業となりましたが、 2000年12月に独立系ボトラーのMurray McDavide社に買い取られ、Bowmore蒸留所の Jim McEwanを蒸留所長に2001年5月に再開されました。再開された蒸留所では 今までの軽いピート香のBruichladdichと強いピート香のPort Charlotteの 2種類を製造しています。近年、ボトリング・ルームを開設し、スコットランドでも珍しいボトリング施設を持つ蒸留所となりました。また、トレアサラクやチャリス種の大麦を使った実験的な蒸留も行なっています。



水源は蒸留所のすぐ横を流れる川(地図を見ても、名前がありません)の上流の 貯水池です。発酵槽はカラ松、蒸留器は蒸気を熱源にしています。

Bruichladdichのモルトはアイラのものとしては非常に控えめでピート香も弱く、 軽めのモルトですが、バランスが良く、香り豊かで非常に美味です。蒸留所の販売する モルトは非常に多岐にわたり、その種類も非常に多くなっていますが、多くは 日本でも入手が可能です。

蒸留所はRhinnsの岬、Loch Indaal沿岸のA847に面したBruichladdichの町中にあります。 Bowmoreから車で20分少々。道路に面して門があり、その奥の白い壁の美しい蒸留所では 新しいスピリッツが製造されています。

Bruichladdichとは海岸の斜面(Bruthach cladach)を意味するゲール語で、ブリューイクラディ と読みます。


Kilchoman

Rockside Farrm, Bruichladdich, Isle of islay, Argyll, PA49 7UT Scotland
Tel:01496 850011
WEB:http://www.kilchomandistillery.com

スコットランドで最も西にある Kilchoman蒸留所は2005年6月の創業、Anthony Willsらによって建てられました。もとは農家の建物で、いくつかの建物が蒸留所、ショップ、コーヒー・ショップなどに改装されています。蒸留器は2つ、2005年11月にキルンが火災を起こしましたが、蒸留所は手持ちのモルトでスピリッツの生産を続けています。




Kilchomanのスピリッツは強いピート項を持っています。熟成は主にバーボン・カスク、少々がシェリー樽で熟成されていますが、まだ製品はありません。蒸留所のショップでは、スピリッツやグリストの入った石鹸を販売しています。

蒸留所はRhinnsの岬、Loch Gorm(湖)の南、Rockside Farmに建っています。


Port Ellen

Port Ellen Distillery, Port Ellen, Isle of islay, Argyll, Scotland

一般にPort Ellenの蒸留所は、すでになくなってしまったような認識が持たれていますが、 Port Ellenの街から半マイル離れた海岸沿い、Malt-ster(モルト製造所)の大きな 灰色の建物の裏手に、Port Ellenのキルンがふたつ、ひっそりと建っています。キルン以外の施設はほぼ解体され、設備もなく、熟成庫の建物は空です。

Port Ellenは領主の妻の名前にちなんで付けられたと聞いています。

Port Ellen蒸留所は地主のWalter Campbellから支援を受けて、Alexander Ker Mackay によって1825年に創業されました。1824年に蒸留所の許可関連事項を含む諸法が改正施行 されましたが、この法で設置が義務づけられたSpirit safeの安全確認試験はこの蒸留所で 続けられることとなりました。

蒸留所はその後John Ramsayものとなり、1920年まで 彼と彼の子孫によって営業を続けました。1920年に蒸留所はDewar & Sons Ltd.と James Buchanan & Co.に売却され、さらに2社は1925年にDCLと合併、その後UDを経て1997年のギネスとグランド・メトロポリタンとの結果、Diageoの所有となっています。



街から見たPort Ellen、左から熟成庫、蒸留所、モルティング、ボウモアへ向かう道路、中央の赤いキルンは老朽化のため2003年に取り壊された。


蒸留所は1929年から1966年まで蒸留を休止し、モルト製造所として営業を続けていましたが、 1967年には増改築が行われ、2つあった蒸留器を4つに増設、蒸留を再開しました。

1973年にはモルト製造設備を拡張、1980年にはElizabeth女王が訪問、見学をしています。

1983年に蒸留を休止しましたが、そのモルトはCaol IlaやLagavulinに見られる 典型的なアイラのピート香を持っており、辛口でしっかりしたボディのある、 非常にバランスの良い美味しいモルトです。

最近あまり見かけませんが、幾つかのボトラーものが手に入ります。

Port Ellen蒸留所はBowmoreからA846を南下して30分ほどのところ、海が見えたら 左手、2つの穀物サイロを備えた灰色の大きな建物がそのMalt-sterで、蒸留所は その裏手の海沿いにあります。蒸留所の見学はできないようですが、Malt-sterは 頼めば見せてくれるかもしれません。

Port EllenのMalt-sterはアイラの全蒸留所にピート香を付けた乾燥モルトを出荷して います。


Laphroaig

Laphroaig Distillery, Port Ellen, Isle of islay, Argyll PA42 7DU, Scotland
Tel:01496 302418
Fax:01496 302496
WEB: http://www.laphroaig.com/

中央に2つのキルンを持つ白い壁に黒い屋根の大きな建物の集合体、そのキルン では今でも本来の作業が行われています。Laphroigは蒸留所内でいまだにフロア・ モルティングを行う数少ない蒸留所のひとつです。その敷地にはかつて Johnston一族の農家があり、Laphroig蒸留所がそれらしい事業を始める前から ウィスキー造りをしていました。

Laphroig蒸留所は1815年にDonaldとAlex Johnstonによって創業されたと言われて おり、創業当初からごく最近の1954年までこの一族によって維持されてきました。

1954年に当時の所有者Ian Hunterが、彼の秘書であるBossie Williamsonに蒸留所を 遺して、彼女は1972年までマネージング・ディレクターとしてこの蒸留所を実際に 経営してきました。1962から1967年の間に、Williamson女史はLaphroaigを Long John Distillersに売却、Allied Distillers Ltd.を経て、2005年から蒸留所はPernod Ricard傘下のFortune Brandsによって運営されています。



現在発酵槽はステンレス製、スワンネックの蒸留器は1923年に2つから4つに 増設され、1968〜9年の間に6つに、1974年には7つになりました。水は 蒸留所の北にあるKilbride Riverのダムから引いています。

蒸留所では今でもモルトを付近のピートを使って乾燥しており、その苔を高率に含む ピートがLaphroaigに強い薬品香を与えていると言われています。熟成は全てバーボン樽 で行われいます。蒸留所のモルトは10年と15年など、もっとも強い香りを持つ この蒸留所のウィスキーは非常に高い人気を誇っています。

Laphroigを蒸留所ではゲール語由来の"the beautiful hollow by the broad bay"と 説明していますが、定説はありません。一説にはゲール語ではなく、Norse(バイキング の使っていた言語)ではないかと言われています。ゲール語ならば、洞穴のある谷間 (Lag Froig)ではないかと聞いています。また、遥か昔、この周辺をFreagと呼んでいたので、 それに由来するとする説もあります。

Laphroaig蒸留所はPort Ellenの街からA846を東へ1マイル少々、木製の美しい内装を施されたビジター・センター があり、意欲的に見学者を受け入れています。また、7月はじめから8月中旬までお休み ですので、その周辺の時期に訪問を予定する場合は確認をした方がよいでしょう。

なお、フロア・モルティングを行う蒸留所は現在のところBowmore蒸留所とこの Laphroaig蒸留所の2つだけです。


Lagavulin

Lagavulin Distillery, Port Ellen, Isle of islay, Argyll, Scotland
Tel: 01496 302730
Fax: 01496 302733
WEB: http://www.discovering-distilleries.com/lagavulin

Port Ellenの街からA846を東へ、Laphroaig蒸留所を通り過ぎると、次に目に映る 海沿いの建物がLagavulin蒸留所です。その門の向こう側には白い大きな蒸留所の 建物が見えますが、その敷地の奥の岬の突端には、かつてHighlandで最も強力であった クラン、MacDonald一族の海軍基地であったDunyvaig城の廃墟があります。

Lagavulin蒸留所のある場所にはかつて小さな10件の小屋が立ち並び、16世紀中盤には そこで、すでに蒸留を行っていたと言われています。

Lagavulin蒸留所はJohn Johnsonによって1816年に創業しました。現在その敷地と なっている一角には、かつてArchibald Campbellによって建てられたKildalton という蒸留所(1917年創業)もありましたが、今はその痕跡もないようです。


Lagavulin蒸留所
Lagavulin蒸留所


19世紀から20世紀へかけて蒸留所のオーナーであったMackie & Coは、 隣のLaphroaig蒸留所の販売代理店も兼ねていましたが、1907年に彼らが その販売権を失ったときに、Laphroaigと同じスタイルのウィスキーを作るため、 LagavulinとリンクしたMalt Mill蒸留所を作りました。非常におもしろいアイデア で作られた蒸留所で、ウォッシュ・バック2つと洋ナシ型蒸留器2つを持っていましたが、 マッシュ・タンはLagavulinのものを借用してウィスキーを作っていました。また、 毛織り布で床張りされた開放型キルンで、ピートだけを焚いてモルティングを 行なっていたようです。1960年にMalt Millは閉鎖され、その蒸留器を持ち込んで、 1962年にLagavulin蒸留所は増改築され、その時蒸留器は4つに増えました。

Lagavulin蒸留所は1927年にDCLのものとなり、1930年からはSMD、その後UDを経て1997年のギネスとグランド・メトロポリタンとの結果、Diageoの運営となり、現在同社の重要なモルト・ウィスキー蒸留所です。発酵槽はカラ松、水はSolan Lochsから 引いていると聞いています。

Lagavulinは長い間、ブレンデッド・ウィスキーのホワイト・ホースのメイン・ モルトでしたが、今はその座をスペイサイドのGlen Elginに譲り渡し、UDの Classic Maltシリーズのひとつとして、非常に有名なSingle Maltとなっています。 16年ものの蒸留所のボトリングはシェリー樽熟成のものが入っているのか、 濃い琥珀色のボディのしっかりしたモルトで、ヨード香の強い強烈なピート香 を持った銘酒です。日本でも比較的入手が容易です。

蒸留所にはヴィジター・センターがあり、意欲的に見学者を受け入れていますが、 電話で予約をした方がよいでしょう。なお、ガイド・ツアーの料金は2ポンドです。

Lagavulin蒸留所はPort Ellenの街からA846を東に3マイルのところ、道路から見て 真正面に白い2つの建物に挟まれて、灰色のキルンが見えます。海から見るとキルン を2つと赤い煙突を備えた大きな複合建造物です。

Lagavulinとはゲール語で粉ひき小屋の谷(Lag a'mhuilinn)のことです。

Ardbeg

Ardbeg Distillery, Port Ellen, Isle of islay, Argyll, Scotland
Tel:01496 302 244
http://www.ardbeg.com/

1794年創業と言われていますが、当初蒸留を行っていたのは悪名高い密輸団で あり、それも収税師によって取り壊されてしまいました。

現在建っている蒸留所は1815年にJohn McDougallが創立したもので、1979年には Hairam Walkerの手に渡り、その後Allied Lyonsの傘下、Allied Distillers Ltd.に よって運営されていましたが、Glenmorangieを経て現在はLVMH Mo?t Hennessy Louis Vuitton S.A.の所有です。

1983年から1989年まで休止しており、近年再操業を始めたばかりですが、原酒の ストックが充足して、1996年8月に再休業してしまいました。しかし1997年3月に Glenmorangie社が買い取ってすぐに再操業。同社は蒸留所を強力にサポートする意向を持ち、 ビジター・センターとコーヒー・ショップを設置してビジターを意欲的に受け入れています。

蒸留器は2つ、蒸気加熱式で発酵槽はオレゴン松です。1983年以前はモルトを 所内のキルンで乾燥していたようですが、1989年以降はPort EllenのMalt-sterの モルトを使っています。

Ardbegのモルトは典型的なアイラモルトの特徴を備え、辛口で強烈なピート香を持ち、 非常にスモーキーです。一時蒸留所のボトルは生産が途絶え、10年ものはプレミアの つくほどでした。Glenmorangie社が買収してからは17年ものさらに10年物TENの供給が 円滑に行われており、日本でも比較的手に入れやすいモルトになりました。強烈な香りを備えた 美味しいモルトです。

Ardbeg蒸留所はPort EllenからA846を東に向かって4マイルほど、道路から見て 海岸側、下手の方にあります。


Lagavulin蒸留所
Ardbeg蒸留所

Ardbeg蒸留所は意欲的に見学者を受け入れています。ヴィジター・センターは 月曜から金曜日は午前10時から午後4時まで、 6月から8月までは土曜日も開いています。なお、コーヒー・ショップ(Old Kiln Cafe)では 食事もできます。

Ardbegとはゲール語で小さな高台(Ard beag)を意味します。


失われたアイラの蒸留所について

アイラには記録上、現存するものも含めて23の蒸留所が知られています。その 最古のものが1779年創業のBowmoreであり、2番目が1794年創業のArdbegです。 そしてLagavulinで紹介したMalt Millが1908年創業の他はどれも19世紀初頭から 中期に開かれました。その中にはBridgeendやBallygrantなど、今でも地図に その名が見られる蒸留所もあります。探せば建物の残骸があるのかもしれません。

また、それらの蒸留所が建てられる以前から、アイラでは農家での蒸留が 盛んでしたし、酒税法が施行されてからも密造が続けられました。 かつてOaの半島は密造の盛んな場所であったそうです。

失われたアイラの蒸留所の名前

Ardenistle, Ballygrant, Bridgend, Daill, Freeport, Islay, Kildalton, Loch Indaal, Lossit, Malt Mill, Mulendry, Octmore, Tallant等



アイラで味わう

アイラの幾つかのPubでは意欲的にウィスキーをコレクションしており、市場から消えてしまった モルトウィスキー、ブレンデド・ウィスキーをまだ味わうことが出来ます。Lochside Hotel, Harbour Inn, Loch Indaal Hotelなどが知られていますが、島の人に聞いて、ぜひ行ってみることを お奨めします。また、在庫があればビンごと買うこともできますので、欲しかったら頼んでみて下さい。


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