Standing Stones in Isle of Islay
簡単なご紹介
スコットランドを含む英国全体には200を越えるスタンディング・ストーン、ストーン・サークルが
確認されています。ストーン・ヘンジに代表されるこれらは、自然石をそのまま、あるいは加工して立てたり、
積んだり、円形に配置したものですが、それが何を目的としたものかは明かではありません。研究の
進んだものでは何らかの規則性や自然との絡みが認められ、ある程度の考察が行われ、
天文台の機能を指摘する説もありますが、定説はありません。
実際面として、天文台ならばより機能的なサイズと形式であっても良いはずですが、ストーン・
サークルには思いのほか大きな石が使われ、計測機器としてはあまりにも不揃いです。仮にそのような
目的があったにせよ、宗教的な祭事やシャーマニズムに関係が深かったのではないでしょうか。
立てられたのは少なくとも紀元前千年よりも前で、したがって、立てられてから3千年
以上も経過していることになり、古いものは紀元前4千5百年ごろとも言われます。
これはケルト人入植よりも遥か昔で、その頃このブリテン島には青銅器文明を持つ人々が住み、
各地にこうした石の建造物を築いていました。もちろん、彼らは文字を持ちませんでしたし、
これはローマ人が入植する以前なので一切の記録はなく、未だにどのような人々だったのか、
わかってはいません。そして、彼らはケルト人の入植とともに姿を消したのです。
現在、年月を経た石の多くは風雨で磨耗し、中には倒壊してしまった
ものも珍しくありません。そのため、ストーン・サークルや複数のスタンディング・ストーンが
立っている場所ではその一部、あるいは全てが倒れて転がり、中には土に一部が埋もれている
ものもあります。
さて、アイラ島も例外ではなく、数多くのスタンディング・ストーン、ストーン・サークルが確認されて
います。このページは各種文献、地図、関連ホーム・ページ等を参考に、アイラ島の幾つかの
スタンディング・ストーン、ストーン・サークルの情報を掲示しています。場所や形が確認されて
いないものもありますのでご注意下さい。訪問された方がいましたら、ぜひ情報をお寄せ下さい。
各項で注意してありますが、幾つかは私有地内にありますので、近寄る場合には土地の所有者の
許可を取る必要がありますのでご注意下さい。また、間違っても名前を彫ったり、一部でも持ち去ったり
することのないようにお願いします。
なお、
Images of sites in Islayで実際にどんな姿か見ることが出来ますのでご確認の上
おいで下さい。

場所:RhinnsにあるLoch Gormの北西を走る道路沿いにあるBallinabyの集落の裏、An Cairnの丘を下るスロープの下の石積みの壁近く。
形式:スタンディング・ストーン(個数1)
注意事項:私有地内
Ballinabyのスタンディング・ストーンは高さが4.9メートルもあり、アイラで最も高い
と言われています。石そのものは巨大ですが、遠くから眺めるとスリムな姿をしています。
もちろん、そんなに細長い石が自然に存在するとは考えにくいので、人工的な造形では
ないかと思われます。
独立したスタンディング・ストーンですが、北東に1個、東に1個、倒れたものが残っている
そうです。
場所:Port Askaigに近いFinlaggan湖の北東ほど近く、Finlaggan
Visitor Centre
の近くに立っています。
形式:スタンディング・ストーン(個数1)
注意事項:手前の柵は電気が流れているので触らないようにしましょう。
Loch Finlagganの北東の斜面に立っているどんぐり型のスタンディング・ストーンです。
ちょっと目にはスタンディング・ストーンとは思わないかもしれません。Finnlagganの
遺跡を見るなら、是非寄った方がよいでしょう。
場所:BridgendからBruichladdichへ向かい、Bruichladdich蒸留所を通り過ぎた
すぐの角を右折、行き止まりにある家の向こう側にあります。
形式:スタンディング・ストーン(個数1)
注意事項:私有地内
これもBallinaby同様に細長い姿をしたスタンディング・ストーンです。立てた当時は直立して
いたのでしょうが、現在はLoch Indaal湾側へ傾いています。
場所:Portnahavenから北東へ走る道路を12キロほど行ったCoultoonの
農家の北西、道路の北側に遠く見えます。
形式:ストーン・サークル(多数)
注意事項:家畜がいっぱいで、容易に近寄ることはできません。

Coultoonのストーン・サークルは15個の石が35メートルほどの円を描いて並んでいます。
ただし、多くは倒れて現在立っているのは3つだけです。
場所:Port EllenからKintraへ向かう道を西へ行き、4キロほど走った左手に
あります。
形式:スタンディング・ストーン?(1個)
注意事項:大きな庭石に見えますがスタンディング・ストーンです
道路の間近にある巨石です。スタンディング・ストーンとして知られていますが、いわゆる
庭石型で、置いてあるのか転がってしまったのか分かりません。
場所:Ballygrantから南に走る道路を1.5キロほど走った左手の家の横に立っています。
形式:スタンディング・ストーン?(2個)
注意事項:私有地内にあります
古びたて崩れた2本のコンクリートの柱のように見えますが、スタンディング・ストーンです。
立てた当時の姿は想像もできませんが、より大きく、滑らかで、垂直に立っていたのではないで
しょうか?家に隣接して立っているので、比較的分かり易いと思います。
場所:Knocklearochからさらに800メートルほど行った左手の
スロープを下った場所にあります。
形式:スタンディング・ストーン?(1個)
注意事項:ありません
高さ1メートルほどの石ですが、周囲に埋まった石が見られるので、元はもっと高かったものが
崩れてしまったのだと思います。ムーアの直中にあるので、簡単には見つからないかも
しれません。
場所:Port Ellenの町からLaphroaigへ向かうA846をport
Ellenの町を
出てすぐ内陸へ左折、200メートルほど行った右手すぐ。
形式:スタンディング・ストーン(1個)
注意事項:私有地内のようです。家畜がいますので、注意しましょう。

(写真提供:Itoh)
道路にも近く、非常に寄りやすいスタンディング・ストーンです。Ballinabyに近い高さを持ち、
Ballinabyに似た細長い形をしていますが、より太くて重量感のある石です。海側に少々傾いています。
場所:Port Ellenの町からLaphroaigへ向かうA846をport
Ellenの町を
出てすぐ内陸へ左折、2.5キロほどKilbrideの農家の手前、右手すぐ。
形式:スタンディング・ストーン(1個)
注意事項:私有地内のようです
道路にも近く、非常に寄りやすいスタンディング・ストーンです。
Ballinabyに似た細長い形をしていますが、全体に小振りな石です。海側に少々
傾いています。近くにもう1本、同じ様な石が倒れていますが、ほとんどピートに
埋まってしまっています。


