*水彩色鉛筆の絵の描き方
知識編その6.
かたちのとり方のコツ〜円柱編〜
1.次はコーヒーカップやお皿など描くときにも役立つ円柱についてだよ。
2.では早速ぺぺ君、このお皿のかたち、うまくとれるかな?
3.うーん、こんな感じかなあ…?でもなんか違う気がするなあ。ニャン子先生、だ円がうまく描けません…、どうすればいいのかな?
4.そうだね、正円やだ円は、よくモチーフを見ても、なかなか上手くかけないよね、そんなときは…。
5.まず正円を描く場合には、最初にそのまわりをとりまく正方形を描いてから円を描くようにすると、描きやすいと思います。そしてそれに遠近をつけた円がだ円と考えれば分かりやすいんじゃないかな?
正円の描きやすい描き方
1.描くモチーフをかこむ大きさの正方形を描き対角線を引く。
2.対角線の交わったところに水平、垂直の中心線を引く。
3.上下左右の一番外側からなめらかな曲線を描いていく。
4.それらをつなげていくと円が出来る。
だ円の描きやすい描き方
1.描くモチーフをかこむ大きさの台形を描き対角線を引く。
2.対角線の交わったところに水平、垂直の中心線を引く。
3.上下左右の一番外側からなめらかな曲線を描いていく。
4.それらをつなげていくとだ円が出来る。
6.この方法を使えばどんな角度のだ円でも描けるはずだよ。
7.では次は問題だよぺぺ君。上のAとBではどちらが正しいコップの絵か分かるかな?
8.う~ん、よく見るとAは上と下のだ円が同じ大きさでBは下のだ円の方が大きいって事は分かるけど…。
9.では実物を見てみましょう。
10.あ、上と下のだ円の大きさが違うぞ。じゃあ答えはBですね。
11.その通り!同じコップでも見える角度によってだ円の見え方も変わってくるよ。上の方は平たく、下にいくほど正円に近づいていきます。
12.だから不透明な筒状のものを描く場合でも、見えない下のだ円を想像しながら描くことが自然な円柱に見えるコツだよ。
13.ちなみにかたちがちゃんととれているか確認したいときは、描いた絵を逆さまにしてみたり、鏡に映して見るとかたちのくるいなどが分かるよ!
13.これでぺぺ君はどんなものでもかたちがとれるはずだよ。リンゴなどの自然のものはもちろん、工業製品もほとんどが前に習った立方体や直方体、そして今日習った円柱や球体の組み合わせでできてるからね。
次はモノを立体的に描くコツについてだよ。
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