1956−60年


1956年

十三角関係(講談社1)  作者評価:B

どろん六道銭[いだてん百里](小説倶楽部1)  作者評価:D

山田真龍軒(面白倶楽部1)

一刀斎と歩く(講談倶楽部3)

満員島(小説と読物5)

絞首台綺譚→絞首刑第一番(面白倶楽部5)

邪淫の烙印[妖異金瓶梅10](読切小説集5)  作者評価:A

さようなら(キング5別冊)

姫君何処におらすか

山窩まだら雲[いだてん百里](小説倶楽部7)

地雷火百里[いだてん百里](小説倶楽部8)  作者評価:D

蟲臣蔵[妖説忠臣蔵](オール読物9)  作者評価:C

変化城[妖説忠臣蔵](読切小説集9)  作者評価:C

青春探偵団(明星9−10)

死顔を見せるな(読切傑作倶楽部10別冊)

起きろ一心斎(面白倶楽部10)

一九九九年(講談倶楽部10)

大無法人(傑作倶楽部11)

俺も四十七士[妖説忠臣蔵](講談倶楽部12)  作者評価:C

 

1957年

幻妖桐の葉おとし(読み切り特集1−2)

目撃者(面白倶楽部3)

黒い乳房[妖異金瓶梅11](講談倶楽部4)  作者評価:A

賭博学体系(オール読物5)

走る忠臣蔵→赤穂飛脚[妖説忠臣蔵](面白倶楽部5)  作者評価:C

あいつの眼(傑作倶楽部6)

お江戸山脈[いだてん百里](大衆小説6)  作者評価:D

美女貸し屋(読切倶楽部6)

俥→運命の車→明治かげろう俥(読切小説集7−9)  作者評価:C

凍る歓喜仏[妖異金瓶梅12](講談倶楽部8)  作者評価:A

妖説日本左衛門[白波五人帖](面白倶楽部11)  作者評価:B

女人大魔王[妖異金瓶梅13](講談倶楽部11)  作者評価:A

砂の城[青春探偵団](全国学園新聞11/24−58・3/2)  作者評価:B

不死鳥(オール読物12)

夜ざくら大名[女人国伝奇](傑作倶楽部12)  作者評価:C

 

1958年

誰にもできる殺人(講談倶楽部1−6)  作者評価:B

妖説弁天小僧[白波五人帖](面白倶楽部1−2)  作者評価:B

怪異投込寺(宝石1)

小指を買う遊女→ゆびきり地獄[女人国伝奇](小説倶楽部2−3)  作者評価:C

幽霊御入来[青春探偵団](傑作倶楽部3)  作者評価:B

特に名を秘す[青春探偵団](全国学園新聞4/6−6/29)  作者評価:B

妖説南郷力丸[白波五人帖](面白倶楽部7)  作者評価:B

屋根裏の城主[青春探偵団](全国学園新聞7/6−10/5)  作者評価:B

妖説赤星十三郎[白波五人帖](面白倶楽部79  作者評価:B

三十人の三時間(オール読物7)

妖説忠信利平[白波五人帖](面白倶楽部8)  作者評価:B

臨時ニュースを申上げます(小説倶楽部9)

首(宝石10)

甲賀忍法帖(面白倶楽部12−59・11)  作者評価:A

 

1959年

蓮華往生[妖異金瓶梅14](講談倶楽部1)  作者評価:A

死せる潘金蓮[妖異金瓶梅15](講談倶楽部4)  作者評価:A

江戸にいる私(小説倶楽部4−5)

この世の見納め→鳥の死なんとするや(中部日本新聞5/31)

江戸忍法帖(漫画サンデー8/25−60・2/22)  作者評価:B

黒百合抄(オール読物11)

 

1960年

飛騨幻法帖→飛騨忍法帖→軍艦忍法帖(漫画サンデー2/29−9/24)  作者評価:C

露出症奇譚(別冊週刊大衆5)

くノ一忍法帖(面白倶楽部9−36・5)  作者評価:A

お玄関拝借(週刊大衆9/12)

明智太閤(日本10)


この時期の山田風太郎

 56年に西大泉に80坪の土地を買い、翌57年にその地に転居。講談社と光文社から半分ずつ借りて買った土地ということですが、その借金も「知らん間に払っておった」とのこと。やはり仕事が充実していたためでしょう。
 56〜58年の『妖説忠臣蔵』『白波五人帖』にまとめられる作品群をしおに、仕事の中心は推理ものや奇想小説から時代小説へ移って行きます。そして、58年の『面白倶楽部』12月号から、「忍法帖」シリーズ第一作『甲賀忍法帖』の連載開始。もっともその人気が沸騰したのは「山田風太郎忍法全集」の刊行以後ということですから、この時点ではまだ特に注目を集めてはいなかったようです。この時期で他に目立つ作品の筆頭は、やはり『くノ一忍法帖』でしょう。

 

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