日本に着き、の実家へ足を運ぶ

―――浴衣、これがなくちゃ祭りは始まらないわ。―――

そして―――

折角だからと俺も浴衣を着るはめになった

「カノン!!すごい!良く似合っているよ!!」

「あ・・あぁ。お前の方が綺麗だ。」

その模様は見た事がなく沢山の小さな赤い魚がの体の上を泳いでいる模様だった。


「えっ!?あ・・・ありがとう」

長い髪を器用に結い上げた姿も

違う雰囲気だ

妙に色っぽく感じる。

「本当に・・綺麗だ

「カノン?」

の顎をくいっと上へ向かせる

「え・・?」

「シッー」

そっと触れるだけのキス

「もぉ・・隣に両親居るんだからね。」

「嫌ではないくせに」

「!!」

白い肌がみるみるうちに朱に染まる

素直な反応が嬉しくてもう一度キスしようと思った時

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」

!!」

娘の泣き声に俺たちは反射的に外へ飛び出した

「お〜よちよち!」

を抱き上げあやしているのはの両親ではなく

「どうしてお前がここに居る!!!」

ミロよ!!

「お〜カノン。浴衣がよく似合っているな!いやなにアテナがどうしてもちゃんを連れて来いってうるさいんだ」

TシャツにGパンとラフな格好をしたミロがを泣き止まそうと変な顔をしたりしている

「アテナが!?」

「あぁ。だからちゃんは城戸邸で預かるとしよう」

「何を勝手な事を!!」


ミロからを取り上げようとした瞬間

―――たまにはと二人っきりもいいだろう?――

頭に直接語りかけてくる小宇宙

―――大丈夫だちゃんは俺の命に代えてでも守るから――

そういってウインクをするミロ


―――たまには妻孝行しとけって!―――


「・・・

「うん・・・」


「今日はミロにお願いするとしよう」

「・・・でも・・・」

あまり気が進まない顔をするは不安な瞳を俺に向ける

無理か・・・

「やはりミロ折角なんだが「俺!!絶対面倒みるからっ!!」

どうしてお前が必死になるんだミロ!!

他人の子供をそこまでしてまで預かりたいのか!?

「今日だけだからさっ、二人で楽しんでこいよ、なっ??」

「ミロ・・」

ミロの熱き想いにも心打たれを預けることにした

玄関先一足先に俺たちが出る

「ではミロ。」

深刻な顔でミロを見る俺と

「大丈夫だって。安心して夫婦水入らずで楽しんで来い。」

「あぁ。そうさせてもらう」

「ごめんねミロ」

「なぁ〜に。気にするな。このミロに任せろ。」

「心強いわ」

――何よりも・・君の娘だからさ―――

ミロのその言葉は風によってかき消される

「では、行って来る」

「お〜!気をつけてな!!」

片腕にを抱きあいた手で手を振るミロの姿に







―――ありがとう―――





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