コトの始まりは、秋の彼岸の墓参りだった。俺の実家は、宮城県の塩釜というところなのだが、久々に墓参りに行くにあたって、せっかくの3連休にただ墓参りだけしてトンボ帰りというのももったいない…という話になり、
「じゃ、青森でも行こう!」
と意見がまとまった(笑)。実家には「仕事の都合で…」と方便を使い、9/23の夜に塩釜を発ち、北へと向かうことにした。…が、いつも行く度にいろいろな料理をふるまってくれたりして、必要以上に親切にしてくれる叔父さん夫婦の情にふれると、そんなウソをついて自分らで旅行を楽しもうというコトに、ものスゴい罪悪感を感じてしまった(T∇T)。「いつものコトとはいえ、こんだけ優しくしてくれるんだったら、ヘタに気をつかわないで素直にもう1泊しときゃよかったかな…」と思いつつ、後ろ髪をひかれる思いで下りの新幹線に乗り込んだ。
実はその前日(9/22)、仙台駅のびゅうプラザで、中継地点となる盛岡のホテルを予約しておいたのだった(^^;)。そればかりか、みどりの窓口で24日復路の盛岡から仙台までの新幹線の指定席も確保しておいた。
だが、実はこの時点でかなり時間的にいっぱいいっぱいだった(爆)。24日は、帰りに仙台でカミさんの友達と会う約束があったため、それに合わせて列車の時間を組むと、青森発14時30分の「はつかり」に乗らねばならない…。でも「盛岡を朝イチの特急で出れば何とかなるだろう」と、その時は考えていた。
しかし翌日。東北本線の時刻表を確認して愕然。青森行き特急「はつかり」の始発は、盛岡発8時26分。東北新幹線との接続が第1使命であるのだから致し方ないのだろうが、7時台始発というのを考えていた俺としては、ここでひとつ予定が狂った。
案内所横の通路を通って遺跡内へ入ると、…広い!広大な敷地の中に、復元された竪穴式住居がぽつりぽつりと点在している。縄文人のゆったりした空間の使い方に「ゼイタクだなー」と思いつつ、その竪穴式住居をことごとく見て回った。だが、当然ながらどれもこれも縄文人の体格に合わせて造られているから、俺にとっては入口からして低いし狭いし(笑)。入る時は気をつけているからいいのだが、出る時には思わず油断して、頭を何度かぶつけてしまった(←学習能力なし)。
帰りだが、行きと比べるとスムーズに青森駅までたどり着き、「はつかり」発車30分まえにホームへ。自由席車両の位置にあまり人が並んでいなかったおかげで、しっかり盛岡まで座席を確保するコトができた。…だが、さすがに過密スケジュールを組んだムリがたたったのか、八戸を過ぎたあたりから意識はぷっつりとトび、気がついた時には盛岡までわずか数駅というところだった(爆)。にもかかわらず懲りていないこの2人は、
「次は時間に余裕をもって、浅虫温泉や恐山にも行ってみよう!」
と企んでいるらしい(激爆)。今度は「トレン太くん」使うかな(^^;)。
ちなみに、遺跡に到着したとき、駐車場にはツーリングの一団とおぼしきバイクが5台停まっていた。いずれも首都圏のナンバーをつけた大型バイク(ZX-9R、XJR1300、イナズマ1200、ドラッグスター1100、VN-15)。「これから自走で関東まで帰るんだろうか?大変だァ」とも思ったが、それ以上に
「こんないい天気の日にバイク乗りやがって、うらやましい。…俺に乗せろ!!」
と意味不明の逆ギレ気分だったのは言うまでも…ない?(自爆)