|
|
| Play it Straight/プレイ・イット・ストレイト |
| 書籍『Impossibilia』収録(John Bannon/L&L Publishing)1990 |
| John Bannon/ジョン・バノン |
|
演者は裏向きのデックを両手の間で広げ、客に1枚のカードを引いてもらいます。選んだカードを覚えてもらい(仮にハートの7だったとします)、テーブルに伏せて置くように指示します。 残りのデックを4つのパケットに分けてテーブルに置き(仮に端からABCDの山とします)、BとDのパケットをひっくり返して表向きにします。客に「カードを裏表バラバラにシャフルする」ことを告げて、公正にリフルシャフルを行います。最初に、裏向きのAパケットと表向きのBパケットをリフルシャフルします。A+Bをさらに裏向きのCとシャフルし、最後にA+B+Cを表向きのDとシャフルします。両手の間にデックを広げ、たしかに表と裏のカードがバラバラに混ざっていることを示します。 ここで演者は、客の覚えたカードのスートを質問します。客の答え(この場合はハート)を聞き、マジカルジェスチャーをかけてデックをテーブルにスプレッドすると、ハートのカード12枚だけが表向きで、デックの中に数枚おきで順番に並んでいる状態になっています。もちろん6の次は8になっており、客の選んだカードがハートの7であったことがわかります。 |
|
「Triumph(Dai Vernon)」にインスパイアされ、John Bannonが発表したトリックです。数多くの改案の中でこの作品が特に注目される理由は、いわゆるTriumph Shuffleと通称されるFalse Shuffleとは異なるまったく新しい原理によって現象を実現しており、しかもそのMethodがきわめて巧妙であるためです。Triumphのプロットを「特定のスートのみがすべて表向きになる」というEffectに転化することで、合理的な理由づけを行いつつDirty Workを回避している点が、この作品の要と言えるでしょう。 また、Triumph Shuffleはデックの構成をほとんど変えることがないという性質を持っています。ですから、まず最初にDai Vernonのオリジナルを演じ、維持されたスートのスタックを使って「Play it Straight」を演じるのもよいと、John Bannonは述べています。最初の「Triumph」で行われたシャフルによって、デックがよく混ぜられた状態であることが消極的にアピールされているわけですし、この状態ならば「もう一度やってくれ」という客のリクエストに、よい形で応えることができるでしょう。 ちなみに、タイトルの「Play it Straight」は、エースからキングまでカードが順番に揃うという意味と、公正に(シャフルを)行うという意味でのDouble-Meaningとなっています。 |
|
|
| (参考) |
|
◆ Book |