2001年8月
     
  1. 法と犯罪と人権と(その6)(2001/08/26)

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法と犯罪と人権と(その6)


  すっかり「宗教に名を借りたテロ集団」としての位置付けが定着した感
 のあるオウム真理教だが、未だにお盆の時期になると「セミナー」と称し
 た修行活動を行っている。今年もその例に漏れず、幹部・上祐史浩が居を
 構える世田谷のマンションに信者が大挙して詰め掛け、近隣住民の更なる
 反発をかったのは記憶に新しいところだ。
  もともと宗教が嫌いで、更に宗教の名のもとに殺戮をも容認する連中が
 死ぬほど嫌いな俺だったが、ことさら上祐が世田谷に拠点を置いてからは、
 さらにオウムが目障りになった。オウム絡みの動きが何かしらある度に、
 警察・マスコミ・デモ隊・右翼のアジテーションで、生活環境が乱される
 のが我慢ならないのだ。

  というのも、現在上祐のいるマンションというのが、俺の自宅アパート
 から徒歩でわずか5分しか離れていないところにあるからだ。


  コトの発端は、今年1月の大雪の日だった。外にも出られず家の中での
 んびりしていると、遥か彼方のR20から、右翼のアジテーションとおぼし
 き騒音が、重く冷たい外気を突き抜けて聞こえてきた。
  すでに上祐が世田谷に転居したというニュースはTVで見て知っていたが、
 それがよもや我が家の近所とは知る由もなく、この時は「あらら、こんな
 クソ寒いのにご苦労さんなこって(笑)」と思っていただけだった。そし
 て、駅の周辺にやたらと警察官が増えたコトも、その理由が判らず「?」
 でしかなかった。

  しかしそれから数日後、『ニュースステーション』で上祐の住むという
 マンションの映像を見て、俺は凍りついた。

  「これって、…あそこの怪しいマンションじゃねーか?」

  俺は今いる街に住み始めてから11年経つが、その間ずっと同じ美容室を
 利用している。その美容室からほど近いところに、怪しさ大爆発のマンシ
 ョンが建っているのだ。建物の外観自体はそれほど問題ないのだが、敷地
 には貨物列車用のコンテナがいくつも野積みにされ、さながら貧民窟の如
 き様相を呈している。『ニュースステーション』のカメラが捉えたのは、
 まさにその廃品コンテナだったのだ。
  しばらく後、美容室にいった帰りにそのマンションへと足を運んでみる
 と、

  「オウムは出ていけ!」
  「静かな街・××(←俺の住む街の名)を返せ!」

  といった横断幕や立て看板のオンパレード。紛れもなく、そこに上祐が
 住んでいるというコトの証左であった。この街(というよりもこのマンシ
 ョンの管理人)は、稀代の極悪テロリスト集団を、結果的に受け入れてし
 まったのだ。


  俺は、宗教というモノに対して、

  「世界を自分の都合のいいように解釈し、その『都合のいい世界』
   実現のためには、社会的財産もヒトの生命も、大した価値のある
   モノではないとしか思っていないヤツら」

  という考えをもっている。それは、パレスチナ×ユダヤの抗争や、アフ
 ガニスタンを支配する「タリバン」の狼藉ぶりを見ていれば一目瞭然であ
 る。
  オウムの場合は、それが最悪の形で進化したモノであると言って、何ら
 差し支えない。在家/出家信者たちから巻き上げた資金をもとにして総選
 挙に出馬したが全員落選(当然だバカが)し、それを逆恨みするかのよう
 に国家を標的にしたテロを画策、最終的には自分たちがこの国を支配し、
 己の思い描く理想の国家を築こうというその妄想は、疑う余地もなく真性
 キチガイのそれである。
  特にヤツらは、坂本さん一家のように自分たちの意に沿わない人間をこ
 とごとくその手にかけたばかりか、松本サリン事件や地下鉄サリン事件に
 おいて、全く無関係な一般の人々をも犠牲にした。それもこれも、自分た
 ちの狂った妄想を現実のモノにせんがため、だ。そんな連中に、果たして
 基本的人権を認める必要はあるか。−いや、ない。あってはたまらない。


  キチガイの総本山である麻原彰晃のみならず、ヤツの下にいる全ての信
 者は同罪だ。とっととこの街から出て行ってもらいたいが、そうすると次
 にヤツらが住む街の人々が迷惑する。
  日本の国民全員が平和な日常を送るためにも、オウムの信者や関係者は
 全員死刑にでもしてもらいたい。名を変え形を変えて今もってオウムが存
 続しているというコトは、ヤツらはこれまで起こした数々の事件に対して、
 何ら反省などしていないというコトだ。今はおとなしいフリをしていても、
 いつまた狂信的テロ集団に変貌を遂げるか判らない。

  俺は「オウムの街」にされてしまったこの街の住人として−いや、この
 国の住人として、一刻も早くヤツらを殲滅してもらいたいと切に願う。

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